キャンピングカーの中でも、コンパクトで運転のしやすいライトキャブコンのベース車となっているトヨタ自動車のタウンエース。キャンピングカーは架装部分に目が行きがちですが、走行性能に大きな影響を与えているベース車はどのようになっているかご存じでしょうか。
- タウンエースがどのような車か知りたい
- キャンピングカーのベース車両はどのような基本性能があるのか
- ライトキャブコン、コンパクトキャブコンに興味がある
- キャンピングカーの購入を検討している
- タウンエーストラックの購入を検討している
上記のような方には、おすすめの内容の記事となっています。
この記事では公認オートキャンプインストラクターであり、SSでの整備作業歴のある筆者がタウンエーストラックを徹底解説いたします。
キャンピングカーのベース車とは
ベース車とはキャンピングカーの基となっているトラックなどのクルマのことです。トラックの荷台部分にシェルという室内空間を架装することでキャンピングカーは完成します。
現在では、ベース車はトヨタ自動車のカムロードやハイエースなどのキャンパー特装車、タウンエーストラックが主流です。
タウンエーストラックの基本情報
こちらではタウンエーストラックの基本情報をお伝えさせていただきます。
タウンエーストラック 車両価格・グレード
- DX ”Xエディション” 2WD 5M/T 1,787,000円(税込)
- DX ”Xエディション” 2WD 4A/T 1,875,000円(税込)
- DX ”Xエディション” 4WD 5M/T 2,041,000円(税込)
- DX ”Xエディション” 4WD 4A/T 2,129,000円(税込)
- DX 2WD 5M/T 1,677,000円(税込)
- DX 2WD 4A/T 1,765,000円(税込)
- DX 4WD 5M/T 1,931,000円(税込)
- DX 4WD 4A/T 2,019,000円(税込)
出展:トヨタ自動車
DXとDX ”Xエディション”の違い
DX ”Xエディション”は、バンパーがカラー(DXは樹脂クロ)、ドアミラーの角度調整がリモコン、シートとドアパネルの表質が準ファブリックシート、パワードアロック、ワイヤレスドアロック(キー一体型)、パワーウインドゥが装備されています。
DX ”Xエディション”の方が一般の乗用車に近い仕様ですね
2WDと4WDの違い
2WDと4WDは駆動方式の違いです。2WDが後輪駆動方式、4WDが4輪駆動方式です。4WDの方が悪路に強いというメリットがありますが、2WDに比べて費用が高額で若干燃費が悪いというデメリットがあります。またヒーターが2WDは標準タイプ、4WDはヘビータイプとなっています。
5M/Tと4A/Tの違い
マニュアル車かオートマチック車かの違いです。
カラーバリエーション(ボディ)
- ホワイト <W09>
- シルバーマイカメタリック <1E7>
カラーバリエーションはホワイトかシルバーの二種類からの選択となります。
タウンエーストラック 基本装備
- 全長×全幅×全高 4,295×1,671×1,920mm
- エンジン種類:水冷直列4気筒
- 燃料:レギュラーガソリン
- 総排気量:1.456L(1500cc)
- タイヤサイズ:175/80R14
- 燃費:11.9km/L(WLTCモード)※
- 燃料タンク:43L
タウンエーストラックはガソリン満タンでどのくらいの距離を走るのか?
単純計算すると、燃料消費率11.9km/L(WLTCモード)×43L(燃料タンク容量)で、満タンで511.7kmほど走ると想定されます。ただし参考値はメーカーカタログ値ですし、荷台に袈装したり荷物を積んでいるキャンピングカーは、さらに燃費は悪くなります。実燃費は参考値の8割前後とお考えいただいた方が良いかと思います。
※燃料消費率(燃費)は4速オートマチック車のメーカーカタログ値(WLTCモード)で計算しています。
タウンエーストラック 主要装備
- 衝突回避支援システム(スマートアシスト)衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能、車線逸脱警報機能、ブレーキ制御付き誤発進抑制機能、先行車お知らせ機能、オート杯ビーム
- ABS
- SRSエアバッグ
- 緊急ブレーキシグナルなど
安全機能もしかっり装備されていて安心できますね
タウンエーストラック オプション装備
- トヨタ純正ナビ・オーディオ
- 寒冷地仕様 ※2WDのオプション装備
- ETC2.0ユニット
- フロアマット、サイドバイザーなど
寒冷地仕様はヘビータイプのヒーターとワイパー機能の向上が装備されます
タウンエーストラックの環境仕様
トヨタ自動車は「トータルクリーン」をめざし以下の対策をしています。
- 地球温暖化対策を実施 … エアコンの冷媒ガスなど
- 都市環境のクリーン化に配慮 … 排出ガスのクリーン化
- VOC(揮発性有機化合物)を低減 … 内装部品の見直しにより発生量を抑制
- 環境負荷物質を削減 … 環境負荷物質の業界自主目標を達成
上記の通りトラックでありながらクリーンな環境を維持するための配慮がされています。
タウンエースをキャンピングカーのベース車にする場合
タウンエースをキャンピングカーに採用する場合は、グレードとしては、DXまたはDX ”Xエディション” 2WD 4A/T(2駆のオートマチック車)を選ぶ方がほとんどかと思います。
タウンエーストラックは安全性能も備えたベース車両
キャンピングカーのベース車両となるタウンエーストラックの基本性能をあらためて確認したら、しっかり環境に配慮された安全性能も備えたクルマということが分かりました。
キャンピングカービルダーが自信をもってベース車に採用しているのも納得できるクルマでした。今回はキャンピングカーのベース車となるトヨタ自動車のタウンエースを徹底解説させていただきました。
タウンエースが受注停止、生産停止?マイナーチェンジか?
2023年10月、ただいま緊急で記事を追加しています。
この記事で紹介していますキャンピングカーのベース車両としておなじみのタウンエーストラックが生産中止との情報が入ってきました。概要は以下の通りです。
ソースはキャンピングカービルダー「JP STAR」さんの緊急告知
告知内容としては以下の通りです。
- トヨタ自動車販売 各販社様よりTreasure1ベース車両でありますタウンエーストラックが生産終了に伴い2023年10月6日付けをもって受注受付停止となっている
- 再開の有無などの可能性についても販売会社は全く情報が無い為 今後についての予定について現時点未定との回答しか頂けていない
という状況だというプレスリリースがされました。
ソースは「キャンピングトレーラーBLOG」のDUNEさんからの情報
2023年10月12日に投稿された内容
- 会社の営業トラックの買い替えを検討中に大阪トヨペットでタウンエーストラックの新車見積もり取ったところ、翌日店長からタウンエースが仕様変更で受注停止になったとの連絡があった
- 詳細は販売店ではわからない。とにかく現時点では受注停止、次回受注開始予定は1月半ばを予定しているが情報としては真偽不明。
全国の販売店でも受注停止を確認
トヨタカローラ札幌、トヨタカローラ栃木もWEBにて受注停止の掲載をしていますし、福島トヨタも「新型コロナウイルス感染拡大と世界的な半導体不足の影響により、納期の見通しが立たないことからご注文受付を停止しております」と案内しています。
多くのキャンピングカービルダーがベース車として採用しているタウンエースがまさかの受注停止、単なる部品供給不足によるものであれば、準備が整えば受注再開するはずです。
現時点で、キャンピングカービルダーからのタウンエースの受注停止の情報は「JP STAR」さんの情報のみです。全国的に供給停止、生産停止ならば、他の多くのキャンピングカービルダーさんから何らかのアナウンスがあるはずです。
本格的に生産中止となればキャンピングカー業界も大きな影響がありますね。いずれにしてもトヨタ自動車の公式発表が待たれますので、現在注文中の方、これから注文を検討されている方も、公式発表を待って冷静な判断が必要ですね。
各ビルダーからも順次状況の説明があるかと思います。ご不安な方は各ビルダーにお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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