昨今のキャンプ、車中泊ブームに伴いポータブル電源の需要が高まっています。また地震大国の日本に住む私たちにとって防災面でもポータブル電源の有用性は高く、自治体や企業においてもポータブル電源の導入が加速しています。
- ポータブル電源の電源の購入を検討している
- 大容量(1000Wh以上)のポータブル電源を探している
- Dabbssonの最新モデルのポータブル電源はどうなのか気になっている
- 安全性の高いポータブル電源が欲しい
- ポータブル電源のメーカー選びで悩んでいる
この記事ではキャンピングカーオーナーであり複数のポータブル電源を愛用する筆者がDabbssonのポータブル電源「DBS1400 Pro」を実際に車中泊で使用し、製品をレビューします。
結論としてはDabbsson「DBS1400 Pro」は容量も大きく様々な機能を持つ安全性の高いポータブル電源でした。
Dabbssonはどこの国のメーカー?
Dabbsson(ダブソン)は中国の深セン市に本社を置くメーカーで、ポータブル電源やソーラーパネルなどの製品の開発・販売を行っています。
2012年に会社を設立し、現在では従業員数3000名を超える企業に成長、製品は日本を始めアメリカやヨーロッパなどグローバルに販売を展開しています。
ポータブル電源は中国の企業が世界市場の9割を占めています。
Dabbssonの製造工場の様子はこちらです。
Dabbsson ポータブル電源 DBS1400Pro 基本仕様
Dabbsson DBS1400Pro 基本スペックについて取扱説明書より抜粋させていただきます。
容量 | 1382Wh |
バッテリータイプ | LePO4 半固体リン酸鉄リチウムバッテリー |
サイクル | 4500サイクル以上 (バッテリーが80%以下に低下するまで) |
保護機能 | 過電圧、加熱、低温、過電流保護機能搭載 |
AC出力 | 3ポート、30Aポート×1、合計2400W、純正弦波、50‐60Hz対応 |
その他出力 | USB-A出力×3、USB-C出力×3、シガーソケット×1、DC5521出力×2 |
無線通信 | Bluetooth、Wi-Fi(2.4G)、スマートフォンアプリ |
サイズ | 432×254×248mm |
重量 | 20.5kg |
保証期間 | 5年間 |
出典:Dabbsson
ポータブル電源として特徴的なのは、1382Whという大容量、高品質な半固体リン酸鉄リチウムバッテリーを搭載、安心の5年間保証ですので、長時間・長期間安心して使用できる製品であるということが言えます。
また上記の他にも充電しながらポータブル電源を使用できるパススルー機能や、拡張バッテリーにより容量が追加できる機能も付いています。
「DBS1400 Pro」を車中泊で使用してみた
キャンピングカーの電源を使わずにポータブル電源のみで1泊してみた
今回の車中泊旅はDabbssonのポータブル電源「DBS1400 Pro」を持って、オール電化の車中泊に出かけましたのでその様子をお伝えします。
まずは本体の運搬についてです。「DBS1400 Pro」の重量は約20kgありますので、成人男性でしたら一人で運搬も可能かと思います。
持ち手が上部についていますので、夫婦で一緒に片手で持つと割と運搬しやすかったです。安全性を考慮した半固体リン酸鉄リチウムバッテリーを使用していますので相応の重さがありますので長距離の手持ちでの運搬は結構疲れるかと思います。
通常はキャンピングカーのバッテリーで使っている車載用12Vポータブル冷蔵庫は、ポータブル電源から供給しました。
シガーポートがあるので12Vの車載用冷蔵庫にも電源が供給できますね。車中泊・キャンプ時や観光地での購入した食材の保管などができるので便利です。
車中泊の夕飯は炊飯器でご飯を炊いて、電気オーブンでレトルトカレーを湯煎し、カレーライスを食べました。
ポータブル冷蔵庫も使いながらなので、これだけ大きな出力(使用電力合計1160W)も使えちゃいます。
食後は電気ポットでお湯を沸かし、コーヒーや紅茶を入れティータイムを楽しみます。
夜間は本体のLEDライトを常夜灯として使用し、翌朝は屋外で電気オーブンにてトースト、目玉焼き、地場産のペッパーソーセージを調理し頂きました。
USBポートを使用して、残量の少なくなったスマホやLEDランタンなども満タンに充電することができました。
屋外でも遠慮なく電気が使える環境はやみつきになりますね。
ポータブル電源の静音性(使用時、充電時)について
ポータブル電源は容量が大きくなればなるほど車中泊の際ににファンの音がうるさくて寝られないということが多々あります。
これは実際に買って使ってみて分かる(後悔する)ことですが、Dabbsson DBS1400 Proの使用時の本体の音を調査したとところ約20dBと非常に静かでした。
車中泊で就寝時にも車内でずっと使用していましたが、ポータブル電源の音が全く気にならず眠ることができました。
写真の騒音計の状況は充電時に本体の正面から約10cm前で騒音アプリで計測した結果です。使用時もファンの音量は同じ程度でした。
車中泊で使用した機器のまとめ
ポータブル電源を満充電(100%)の状態から1泊の車中泊で以下の機器を使用しました。
【使用機器一覧】
車載用12Vポータブル冷蔵庫(60W)× 32時間
電気ポット(900W)× 3回
電気オーブン(900W)× 1時間
電気毛布(55W) × 30分
炊飯器(200W)× 30分
本体LEDライト(1W)×8時間
LEDランタン充電 × 1回(0%→100%)
スマートフォン充電 × 1回(35%→100%)
これだけの機器を使用したところ、帰宅時にちょうど0%となっていました。特に車載用冷蔵庫は車中泊出発時から帰宅まで常時使用していましたし、大容量の電気ポットや電磁調理器も躊躇なく使えましたので、1382Whという容量はここまで大きな容量だということが分かりました。
DBS1400Proの公式PR動画を見て頂けると、よりイメージが伝わりやすいかと思います。
キャンピングカーの外部充電にも対応しています
Dabbsson DBS1400 ProはAC出力が純正弦波で合計2400Wもあるため、キャンピングカーの外部充電にも対応しています。
万が一、キャンピングカーのサブバッテリーの充電がなくなってしまったら、ポータブル電源からキャンピングカーの外部充電に接続してサブバッテリーを充電できます。
実際に私たちのキャンピングカーで試してみたところ、外部充電100VでAC出力625Wでちゃんと充電できていることを確認しました。車中泊の補助用のバッテリーとしてポータブル電源を1台用意しておくのも良いかと思います。
Dabbsson DBS1400 Pro 梱包状態と内容品
ポータブル電源の梱包状態は本体を上下に挟むようにガッチリと厚めの緩衝材で挟まれています。
この梱包状態であれば配送時に傷ついたり本体に負荷が掛かったりすることがないので安心ですね。
この梱包状態からもメーカーの配慮が伺えます。
開封後の内容物は写真の通りです。
ポータブル電源本体の他、AC充電ケーブル、シガーソケット充電ケーブル、ソーラーパネル用接続ケーブル、取扱説明書、保証書が付属しています。
取扱保証書は英語と日本語で表記されております。廉価品にあるような直訳された日本語ではなく、読んでいて違和感のない日本語で記載されています。
Dabbsson DBS1400 Proの充電速度は?
ポータブル電源を選ぶ際に本体の充電速度も気になる点です。
Dabbsson DBS1400Proには急速充電(1500W)と通常充電(600W)の2つのモードがあります。実際に本体を充電した時間を計測した結果、以下の通りでした。
充電モード | 80%までの充電時間 | 100%までの充電時間 |
急速充電 | 50分 | 1時間6分 |
通常充電 | 1時間55分 | 2時間27分 |
Dabbssonの公式サイトに80%までの充電速度は50分という表記がありましたが、実際に充電時間を計測したところまさに記載通りの結果となりました。充電速度的には昨今のポータブル電源の中ではかなり早い設計となっていました。
容量が満タン近くになってくると徐々に入力電源を抑えて充電する仕組みで、バッテリーにも負担がかからないように配慮されていました。
それでも蓄電池保護の観点から、お急ぎの場合は急速充電、日常は通常充電が良いかと思います。通常充電でも満タンまで約2時間半で充電できます。
充電方法についてはAC充電だけでなく、ソーラーパネル充電、シガーソケット充電にも対応しています。
Dabbsson DBS1400 Proには拡張機能があります
Dabbsson DBS1400 Proには別売の拡張バッテリーを接続して、容量を拡張できます。
Dabbsson DBS1400 Proの容量は通常は1382Whですが、容量拡張バッテリー DBS2100B(2150Wh)を使用すると、合計で3532Whに拡張することができます。
またDBS1400 Pro×2台 + DBS2100B×4台 + 並列接続ボックスA20Sを合わせて使用すると、最大11364Whの超大容量まで拡大できます。
ソーラーパネル充電は1200W(200W×6枚)まで対応しています。
スマートフォンアプリの操作性
Dabbssonのポータブル電源は専用のスマートフォンアプリに対応しています。
Wi-Fi(2.4G)とBluetoothの環境があればポータブル電源とスマートフォンを接続でき、アプリで電気の残量の確認、入力・出力の状態、遠隔でのON/OFFの操作が可能です。
アプリのインストールは説明書に従えば簡単にできます。アプリの操作性や視認性は直感的に対応することができますので安心です。
就寝時などに本体から離れた場所からLEDライトなどを消灯できるのが便利です
ポータブル電源廃棄方法はどうしたら良いか?
ポータブル電源は通常、お住まいの自治体の指定する廃棄方法にて処分します。Dabbssonは日本国内で正規に購入された製品については、不要時の回収サービスも行っています。
返送時の送料負担は必要ですが、メーカーでも無料回収サービスを行っています。廃棄に困ったときはメーカーが回収して再利用可能な部品を回収した上で処分してくれるのはエコですね。
私たちが住む自治体は回収拠点へ持ち込むことで無料で回収してくれます。
【まとめ】Dabbsson DBS1400Proの総評
数日にわたって夫婦二人でポータブル電源を使用してきましたが、Dabbsson DBS1400Proは容量的にもスペック的にもあらゆる場面で有効に使えるポータブル電源だということが分かりました。
自宅、車中泊、キャンプ、防災、工事現場、どんなシーンで使っても良き相棒となってくれることでしょう。
製品のデザインも好みで、自身で徹底的に使ってみてその性能にも納得できたからこそ、自信を持っておすすめできるポータブル電源です。私たち夫婦もこのポータブル電源と共に全国各地を旅したいと思います。
Dabbsson DBS1400 Proは公式サイトの他、AmazonなどのECサイトにて購入できます。
定価は163,700円ですが、ダブソンのポータブル電源が最大55%
Dabbsson ポータブル電源のその他のモデル
上記に挙げたDBS1400Pro(1382Wh)では、スペックが大きすぎるまたは小さすぎると思った方は、Dabbssonにはその他の容量のモデルも取り扱っています。
もう少し小さくても良いという方はDabbssonの人気モデルDBS1000 Pro(1024Wh)というモデルもあります。
またより大容量のポータブル電源をお探しの方はDabbsson DBS2100 Pro(2150Wh)というモデルも販売していますのでご検討してみて下さい。
DBS1400Proの公式PR動画はこちらです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。皆さんのポータブル電源選びのご参考になれば幸いです。
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